おっ!?…あんな所に茗荷の花が! どれどれ… わぁ…いい香り! 美味しそう…
皆様、今晩は。
今夜の食事は、ソーメン。
我が家の庭の片隅に植えた『茗荷(ミョウガ)』の実が食べ頃となり、
さっそく採り上げてまいりました。 う~ん、いい香り…
刺身のツマや、薬味として、夏のご馳走に欠かせない『茗荷』は、
食べ過ぎると、物忘れがひどくなる等とも言われておりますが、
私の場合、『茗荷』は『冥加』に通じ、『茗荷』を食すと、
神仏のご加護が頂けそうな気もするし、実際に何もかも
忘れるほど美味しくて、大好きな薬味の1つです。
その『茗荷』の葉っぱの裏に、『セミの抜け殻』が…
命の愛おしさ、尊さ、美しさ、そして、儚さを感じる一瞬ですね。
人間以外の生物は、本能として、生きる為に何かを食べます。
私たち人間は、生きる為に何かを食べなくてはならないことを学びます。
『茗荷』のせいではなく、元々忘れっぽい人であっても、
食べる度に何かを学び、感謝を捧げ、懺悔を繰り返すことで、
尊い命の日数を消化してゆく喜びを、得られるはずです。
生きる為の『冥加(神仏の加護)』を頂ける私たちは、『人間冥利』に尽きますね!
でも、傲慢にならず、食物に手を合わせ、感謝して頂きましょう。
そう言えば、昔は家族揃って、食事の前には手を合わせ、
「頂きます!」と、声を揃えて言ってから、食べ始めたものでしたよね。
外国人の方々も、日本の風習としての「いただきます」という言葉の響きに、
簡潔でいて奥深い、日本人の心の作法の素晴らしさを感じたそうです。
感謝の言葉や作法は、国によって異なりますが、本能だけではなく、
食べ物に感謝して、心の手を合わすことが出来る同じ人間同士、
一切れのパンを分け合える、貧しくとも、心は豊かな人々が住む国で
満ち溢れた世界を夢見つつ、今夜も美味しく食事をさせて頂きました。
合掌した手を少し膨らませると、『茗荷』の形に似ていませんか?
今日、採れたての『茗荷』から<冥加>を頂き、
真っ白な『ソーメン』に<アーメン・ソーメン・冷やソーメン>と、感謝を捧げ、
箸を伸ばす平和な食卓…ありがたきかな、我が人生!
今日は、8月4日、≪箸の日≫。