野良猫「ひろし」が姿を現すようになってから、
何ヶ月か過ぎましたが、最近、お目見えしたばかりの
イケメン「ジュリー」のお話をさせて頂きます。
私好みの黒トラ模様の「ジュリー」は、どうも、捨てられたか、
家出をして来たか、毛並みは案外艶やかで、猫臭くなく(笑)
どちらにしても、生まれた時からの飼い猫であるらしく、
なんとなく品があり、普段はクールでおとなしいのですが、
野良猫「ひろし」が来ると、敵対心をむき出しにし、「う~」と唸り、
威嚇するものですから、「ひろし」も「後から来てなめんなよ」と
言わんばかりに応戦、仲良く「手」をつながない猫たちに、
「手」を焼いている「猫の手も借りたい」忙しさの<ミニャキー>です。
せっかく野良猫「ひろし」も、信頼できる人間の私たちと出逢え、
顔つきが穏やかになって来たところなのに、最近になって突然、
彗星の如く現れた飼い猫「ジュリー」が、私の愛を独り占めしようと
「すりすり」しているものですから、内心穏やかではないでしょう。
この寒さの中、風邪など引かないか心配で仕方ないのですが、
家には絶対に入ろうとしないのが、野良猫の潔癖さ、気高さ。
でも、ある日、「ジュリー」に作ってあげた段ボール箱のねぐらに
ちゃっかり入っていたのを目撃、やっぱり羨ましいのだろうな~と、
思ったら、「ひろし」が不憫になり、もう一個、段ボールハウスを
「ひろし」用に作って、「ジュリー」とは離れた場所に置いといたのですが、
いつの間にか「ジュリー」が別荘として使うようになり(笑)、
結局、「ひろし」は、毛布付きの新居を蹴って、藪の中にある?従来の
自分のねぐらへと、毎回、ひと鳴きして、帰って行くのでありました。
その声は、何となくもの悲しく聞こえ、不細工な風貌がよけいに愛おしく、
ラッキー猫「ジュリー」と比べると、不運なようではありますが、それは、
こちらの思い方の勝手で、案外そんな自由な暮らしが気に入っていて、
それなりに幸せなのかもしれないなんて、また勝手に考えてしまいました。
それにしても、「ジュリー」、また出世しまして、我が家の一員に。
ホットカーペットの上の毛布にくるまり、昔からいたような態度で
スヤスヤと寝ては起きて、食事をし、トイレに行っては、また横になり、
毛づくろいをしては、気が向いた時だけゴロゴロ甘え、超高待遇の
棲み家と愛を手に入れた、今年最初のラッキー猫ではないかと思います。
改めて、昔一緒に暮らしていた「ジュリアン」に、風貌が瓜二つで、
性格はちょっと違う、クールなイケメン猫「ジュリー」をご紹介致しましょう。