瞬く間に太陽が去り、街の灯りに、疲れた体を投げ出したくなる頃…
皆様は、今日をどのようにお過ごしになられましたでしょうか?
今晩は。12月の灯ともし頃は、クリスマスのイルミネーション等で、
いつになく賑やかですが、何故か暮れというのは毎年寂しいもので、
大勢の買い物客で賑わうデパートなんかに行きますと、なおさらに
孤独を感じてしまうのは、私だけではないのではないでしょうか?
10日前に見かけたカマキリが、今日、空の鉢の中で死んでおりました。
以前、ご紹介した産卵後のボロボロカマキリ母さんではなくて、
一回り小さく、若いカマキリ。「寒いのにまだ頑張っているんだね」…と、
声をかけたのですけれど、慌てて花台から飛び降りようとしてたのを
目撃したのが最後でありまして、ふと、カマキリはどこで死ぬのだろうと
思っていたところでもあり、その「鎌」を胸の所に引き寄せて横たわっている
最期の姿を見たら、飼っていたという訳でもないのに、不憫で、
家族か何かのような気さえして、胸が切なくなってしまいました。
この広い地球上で、縁あって巡り会ったすべての人、動物、植物たちの命を
受け入れる時、そして、土や、海や、空に、その命を還すお手伝いをする時、
残された者の使命は、その命を愛すること。弔うこと。そして、その命を使わせて頂き、
たくましく、美しく、穏やかに生きること。…そう考えますと、この命はたくさんの命に
支えられているように思え、決して孤独ではないんだという気にさせられます。
喪中の葉書きが毎日のように届く季節を迎える度、観念した哀しみというものを
手にする訳ですけれども、それは、それぞれの方々の誇りに満ちた一生でもあり、
一つの勲章みたいなものでもあると勝手に思いつつ、ご冥福を祈らせて頂く私がおります。
年賀状を頂けない年というのは、寂しいものですが、私の場合、
希望して頂ける方には、後日差し上げておりますので、ご一報ください。
今年は、私の周りでも、特に大切な方々が亡くなられ、観念したつもりでも、
やはり、まだその哀しみが尾を引いて、箒星のように青い光をこの胸に
投げかけている状態ではありますが、少しずつでも、新しい年に向けての
気持ちの切り替えをして行かなければ…と、自分に言い聞かせ、頑張っている次第です。
そう言えば、アイソン彗星は、残念ながら消滅してしまいましたね。
もし、消滅しなければ、今頃が見頃だったかもしれないのに…
すべては、生まれ、消えゆく運命。
でも、また生まれ変われるとしたなら、皆様は何に生まれ変わりたいですか?