ムードのある背景のテーブルの上のジンライムみたいな飲み物













今日もまた日は暮れて、どこからともなく聞こえて来る寂しい足音…

あれは誰の靴音かしら? あの人? それとも、あのお方?

聞こえて来るのは、決まって悲しいことがあった時。

私が泣くと、あの人たちも哭く…

そして、居ても立っても居られなくなって、遠い国から私を慰めに来てくれる。

ごめんなさい…独り立ちできない弱い自分をさらす時間が必要なの。

いいえ、あなたが必要なの。

足音が止まった…

待って…今、ドアを開けるわ! 涙を拭いてから…

ようこそ!あなた! あら、あなたも! あなたも? あなたも!?

なんて嬉しい夜かしら。


ジンライム飲みながら、今宵はジャズで、哀しみを忘れるわ。

一緒に歌って、swingしてね、あの頃のように。

若かったあの頃のように…

胸をときめかせて過ごしたいの。 星があなたたちを迎えに来るまで…


さあ、何をかけようかしら?

もちろん、レコードよ! 

針の音が夢を奏でた、遠い日の熱い記憶を呼び覚まして

夜の足音がまた響き始める…