部屋の窓からこちらを眺めてる猫













もうすぐ あのひとが帰って来る

だから 髪を梳かそう

待ち続けた月日の分だけ 伸びた黒髪

何度も切ろうとしたこと・・・は 云わずに

あの人が好きな長い髪を 

そっと ゆだねよう  その懐かしい腕に  

そして その嘘に・・・


「人生は短い」って 誰が言ったの?

それは・・・きっと 幸せな人たちの戯言でしょう


愛を待つだけの私の人生は

長かったわ 目眩がするほどに

思い出したくもない


ああ・・・でも あのひとが帰って来る

だから すべての哀しみは 水に流そう

涙とともに 

涸れることのない 涙とともに


あのひとが悪いんじゃない 

そうでしょ?・・・

私が大人過ぎただけ


あのひとが帰って来る  あのひとが帰って来る

子供のままで?   大人になって?

あのひとが帰って来る


もう どこにも行かないで・・・って 言う代わりに

あのひとを きつく抱きしめよう

あの人の好きな 枇杷の匂いの

シャンプーを纏った この髪を絡ませて・・・


あのひとが あのひとが 帰って来る

あのひとの足音が 近づいて来る

あのひとの匂いが 近づいて来る

あのひとの吐息が 近づいて来る・・・


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