戦車と青空














69年前の今日、8月9日、6日に被災した広島に続き、
長崎に原爆が投下され、たくさんの人が被災しました。

毎年暑い八月にやって来る「身も凍る熱さの記憶」、
「長崎原爆忌」を迎えた今日、皆様は如何お過ごしでしたか?

この時期は、当然ながら「戦争」をテーマにした映画や
ドラマが、新旧多く放映されておりますが、何度見ても
嗚咽が止まらなくなる場面がたくさんあり、二度と戦争を
繰り返してはならないという、強い思いに駆られます。

先日、私のオリジナル作品を、ご自分で写された花の写真等を使い、
素晴らしい動画に仕上げてくださった「Kichan」様という素敵な方が、
TVドラマ版「火垂るの墓」をツイッター上にアップされておりました。

早速拝見しましたが、何度見ても泣けて・・・アニメも良いけれど、
「節子」役の「佐々木麻緒」ちゃんの演技力と可愛さが光り、
よけいに戦争の悲惨さや憤りの無い哀しみが伝わって来ました。

戦地で戦っている兵士ばかりではなく、妻や老人、子供までもが
貧困の中、崩壊寸前の人間性と死闘してたかと思うと不憫でなりません。

私も幼い頃、父がよく買って来てくれた「サクマドロップ」のあの缶を、
「節子」のように、いつも持っていたような記憶が蘇ってまいりました。

実体験が無くても、戦争の恐ろしさは、こうした映画等から伝わって来ます。

忘れてはいけない歴史の真実を伝えて行くことが、不戦を誓った日本の
平和を守ることでもあると信じて、これからも人間を人間らしくする映画や
歌を作って、世界中の人々に「憎しみの連鎖を断ち切る勇気」を持つよう、
芸術・芸能方面からの活動や作品で発信し続けて行ってほしいものですね。

「被爆国・災害大国」に生まれた日本人だからこそ、人の悲しみが解る
真の優しさと強さを持ち合わせている人が多いのだと思います。

戦後復興を瞬く間に成し遂げた日本が「平和」をリード出来る国として、
さらに世界の国々へアピールする力を蓄えられるようになる為にも、
私たちが、戦争体験者の方々の話に耳を傾け、次世代へとその真実を
語り継いで行かなくてはなりません。

戦後、日本は過ちを認め、憎しみにピリオドを打つことが出来たからこそ、
あの焼け野原から見事復興を果たし、経済大国にまで発展出来たのでしょう。

素直さ、忍耐、努力、勇気、そして、優しさを持つ日本人として、
この国に生まれて来たことへの誇りと感謝を、毎年、この八月に感じます。

もう二度と戦争はしないと誓ってこその、日本人の誇り、感謝です。

では、その「火垂るの墓」のTVドラマ編をアップしてくださったKichan様が
作ってくださった<手をつなごう>の動画で、今夜はお別れ致しましょう。

原爆被災者・戦争被災者の方々のご冥福を心からお祈り致します。合掌。



サクマドロップの缶を振った時の音は、ドロップの音であってほしい・・・