右に紅色の花びらみたいな物を挿したガラスの小瓶左に水たまり








五月雨を あつめて早し 最上川…(芭蕉)

新緑のこの時期は、草木の成長を思わせる瑞々しい命の鼓動が雨音にまで感じられ、
終日の雨でも爽やかな気分で過ごせましたが、皆様は如何お過ごしでしたでしょうか?

五月の雨だから「五月雨」と言うのは、少々気が早い?ようでして、
梅雨のように、何日も続く五月に降る雨のことを「五月雨」と言うらしく、
明日は晴れるようですから、今日一日だけの雨の場合は、
「五月の雨」と「の」を入れて、言った方が良いのかもしれません。

「さみだれ」「ごがつのあめ」…どちらにしても、「五月」という月が
私たちにイメージさせるものは、「雨」であっても、爽やかな香りと艶やかな緑の色、
そして、雨露を飲み干し、万物を支える大地の呼吸…といった、
新鮮で、希望に満ちたものであることは間違いないような気がします。

ただ、「五月病」という言葉もあるように、新学期や、人事異動などの
環境の変化による疲れが出て来やすい頃でもあるので、
昨日の「呼吸法」を続けたり、好きな音楽などを聴いたりして、
自分なりのリラックス法に身を委ねる時間を作る努力をしてゆきましょうね。

実は、私も「ライブドア」さんに、ブログを引越しさせて頂いてから、
今日で43日目になりますが、仕事や、日々突然起こる事件の影響等で、
体調管理もままならない中、休まずブログを続けてゆくのは、正直、大変です。

でも、ここが踏ん張りどころ、楽しみにしてくださっている皆様がいる限り、
<ミナキーブログ・ライブ>や<ミナキー式ボイトレ講座>等のドアを、
オープンさせて頂くつもりでおりますので、どうぞ、気軽にお越しくださいませね。

いつも思いますが、こうして頑張れるのは皆様のお陰です。ありがとう!
そして、もし何かあって挫けそうになった時や、泣きたくなった時は、
この<ミナキーブログ>のドアを開いて、遊びにいらしてくださいね。
そこには、あなたと同じように涙をこらえて頑張っている私がいるでしょう。

さて、土曜の夜の<ミナキーブログ・ライブ>は「ジャズ」で…と、思いましたが、
実は、YouTubeを何気に見ておりましたら、なんと’93年5月26日に発売された
私の作品を、アップしてくださった見ず知らずの方がおりまして、感謝感激!…

その作品とは、正直、カップリング曲ということもあって、忘れておりましたが、
私の詞に、浜圭介さんが曲を付けてくださった「虞美人草」という演歌であります。

この時も、ちょうど同じタイトルの曲を、長保有紀さんが出されるということで、
私の「虞美人草」が、カップリング曲に回されてしまったのでした。

人は、こういったことを「不運」だと言いますが、そう思ったら、
私自身が生きていることすら「不運」のように思われて、哀しくなるので、
この曲は、そういう役割として、その場所で価値のある輝きを放っていると認め、
愛してあげること…すなわち聴くこと、聴いてもらうことが、
その曲に命を吹き込み、そのポジションを上回るほどの価値を与えることに
繋がるのではないかというような気がする点に於いて、
私はなんて薄情な作品の親なのだろうかと、今、狼狽しております…。

森昌子さんの「美濃赤坂線」も、心優しいファンの方が弾き語りまでしてくださり、
ひっそりと我が子のように大事な作品を育ててくださっておりましたが、
この「虞美人草」も、きっとどこかで聴いていてくださった方がおられたのでしょう。

私と言えば、もうずっと聴いていなかった…子育て破棄した親のようですね…。

今夜は、私の「歌供養」に、皆様、付き合って頂けますか?

この歌を歌ってくださいましたのは「細江真由子」さん。現在は、演歌ファンの方なら
ご存知かと思いますが、「みずき舞」さんというお名前で活躍されております。

   <虞美人草> 歌:細江真由子(みずき舞)  詞:水木翔子 曲:浜圭介
1.
  あなた忘れて かりそめの
  愛を見つけた わたしです
  許してとつぶやけば 虞美人草が咲く 
  待ちたくて 待てなくて はじけた花びらは
  薄情な 女の色ですか……  

2.
  どこかあなたに 似てるよな
  男(ひとに)あずけた このからだ
  切なさをこらえれば 虞美人草が咲く
  燃えたくて 燃えなくて はじけた花びらは
  あなた呼ぶ 未練の色ですか……
3.
  戻るあてない 片便り
  涙そなえて 捨てました
  ぬくもりを求めれば 虞美人草が咲く
  逢いたくて 逢えなくて はじけた花びらは
  あきらめた 月日の色ですか……


今夜は「艶歌」の色で~すか~♫~♪

※<虞美人草>とは、ひなげし(ポピー)の花のことで、
五月に咲くので「夏の季語」になるそうです。
房総の方では、2月、3月頃から咲き始めるので
春の花だとばかり思っておりました。

「虞姫」とも呼ばれ、中国の楚王・項羽の寵姫、虞美人が
垓下に包囲され、敗戦を悟った項羽と共に自害した際、
流れ出た真っ赤な血が、ひなげしの花に変わったとかで、
別名<虞美人草>。情念を感じさせる花の名前ですね。

ご拝聴、ありがとうございましたm(__)m
「我が子・虞美人草」も喜んでいると思います。