水中で女の子が熱帯魚にキス















風があるからまだいいものの、
夏の暑さがまたぶり返して来ましたね。

昨日、今日と、最後の足掻き(あがき)を見せる夏につられて、
私もまた、人生最後の足掻きに足がつっちゃって…
足掻きすら満足に出来ない情けなさを味わっております(涙)

皆様は、足掻く(あがく)ことなど、ございませんか?
え?無い?…ご立派!

私はね、足掻くというか、もがくというか、焦るというか、アヒルというか、
呆れるというか… 足がつるほど、水面下では足をジタバタさせながら、
表面上は、白鳥の如く(?)、前進を続けているつもりなのに、たまに、
そのバタ足の飛沫(しぶき)を、勘の良いファンの方に視られてしまうことがありまして、
まだまだ人生に於ける修業が足りないな…と、実感している次第です。

でも、お陰様で、本当に少しづつですけれど、私の作品を認めてくださる方が
増えてまいりまして、イベント等にも呼んで頂けるようになってまいりました。

これまでの足掻きが決して無駄ではなかったのだな…と、思えるよう、
バタ足でも前進し続けることを、応援してくださる皆様の為にお約束致します。

「バタ足」と言えば、小学校5年生の時、初めての水泳の授業中、
スポーツ万能の私でも、それまで泳いだことがなかったので、
顔を水につけることさえ恐ろしく、躊躇していると、先生が、
「バタ足が出来ないと、体育5はあげられないかも…」と、耳打ちするので、
えーい!と、覚悟を決めて、目はつぶったままでしたけど、泳ぎ切り、
「体育5」の面目は果たせた上に、何事にも「飛び込むこと」の勇気と、
その結果としての「達成感」を得られる喜びを味わうことが出来ました。

私には、たくさんの恩人の方がおりますが、人間形成が出来上がる頃の
小学校5年、6年の担任だった「佐々木和夫先生」が、家族以外で最初の
大事な恩人でしたが、広島ご出身ということで被爆もされており、
ずいぶん前に亡くなられたようで、恩返しが出来ず、残念に思っております。

泳げるようになったのも、作詞家になれたのも、
運動能力と文章力に自信をつけてくださった「佐々木先生」のお陰です。

ただ、社会を上手く泳ぐ技術までは教わらなかったので、
少々苦労はしております…

でも、常に笑顔でいることで、バタ足も目立たなくなるのでは?…
なんて、勝手に誤魔化す術(すべ)を、数々の困難をクリアする度に
覚えてしまったことだけは、お許しくださいね。

さて、現実問題として、子供の頃はスプリンターとして活躍してた私の足は、
その後、捻挫、骨折を繰り返し、他の手術後の筋肉注射による神経障害等も加わり、
哀しいかな…バタ足すら満足に出来ない状態になってしまいました。

佐々木先生には、オリンピック選手目指して頑張れ!と、期待されていただけに、
こんなヨロヨロの私を見せたら、残念がることでしょう…

でも、あの時の「バタ足」の勇気をくださった佐々木先生のお陰で、
絶望の淵にあっても、最後の足掻きに光を見出す心の持ち方を、
今日まで持続させることが出来たのだと思います。

カッコ悪くても、がむしゃらに挑戦する勇気を見せることが
カッコイイことだと思えるようになったのは、ついこの頃です。

「過去の栄光」を捨て、「バタ足の心」で、もう少しだけ足掻いてみようと思います。

どうか、皆様、夏が終わっても、平和で美しい心の海を泳げる社会づくりに
一緒に挑戦して頂けませんか? バタ足でも結構ですから…


水木翔子 / 手をつなごう / マイウェイが歌えたら 【CD Maxi】
水木翔子 / 手をつなごう / マイウェイが歌えたら 【CD Maxi】