ヘッドホーン秋の感じ20141020











皆様、今晩は。

今日は、『サークル演JOY』の
レッスン日で、八千代緑が丘にある
公民館まで出掛けてまいりました。

昨日の祝日の振り替え日のせいか、
道は混んでおりましたが、遅刻せず
教室へ到着、生徒さんたちの歌声と
共に過ごした休日の午後でした。

この千葉県八千代市に越して来て、
29年にもなりますが、当時の私は
芸能界や人間関係に於いて、相当
ダメージを受け、体も壊し、まるで
世捨て人のようにして、この地に
移り住んだ感があり、知人の世話で
カラオケ教室の講師を始めた時には
生徒さんには失礼ながら、哀しくて
家に帰り、独り涙したものでした。

昨日、皆様にもお知らせ致しました
BSプレミアム<昭和の歌人たち>
という、昭和を言葉で牽引して来た
偉大な作詞家・岩谷時子さんを偲ぶ
形で行われたJASRAC主催の
歌&トークの公開番組の中で、
順風満帆な人生を歩まれて来たと
思われがちな加山雄三さんが、
1970年当時、取締役を務めて
おられたパシフィックジャパンが、
23億円の負債を抱えて倒産し、
監査役だったパシフィックホテルも
18億円で売却されるなどして、
しばらくの間、借金まみれの惨めな
思いと生活を味わった不遇な時代の
エピソードを、今でこそ、笑顔で
面白おかしく話しておられましたが
さぞ、お辛かったことでしょう。

当時、発売された加山さんの作品
『追いつめられて』は私も好きで、
まるで、加山さんのそんな事態を
予測するかのように、詞を作られた
という岩谷時子さんへの思いを語り
当時を振り返る加山さんのお顔は、
親の七光りという運命の重荷を捨て
自分の人生を切り開いて来られた
誇りを湛えているかのようでした。

どん底の時代に、加山さんを支えた
奥様のお母様のお店に行かれた時、
その店のお客様から、今度の新曲、
落ちぶれ果てて…って言うんだろ?
と、言われ、「違いますよ!
『追いつめられて』ですよ」と、
答えたら、同じようなもんだろう?
と、言われたというお話をされて
笑いを誘っておられましたけど、
その曲は放送されず、ガッカリ…

私も、これまでの人生で、2度、
規模は小さいですけれど(笑)、
哀しみに追いつめられて「死のう」
と、思ったことがありました。

でも、歌に助けられ、こうして
細々とではありますが、音楽に
携わりながら生かさせてもらい、
今では心から、プロ以外の歌の
生徒さんでもあるカラオケ教室の
生徒さんたちに感謝することが
出来るようになりました。

暮らしは貧しくとも、心豊かに
第二の人生を送っております。

追いつめられた経験が、血となり
肉となった…全ては「耐えてこそ」

死ぬ時は、「よく頑張った」と、
自分を褒めて逝きたいものですね。

余談ですが、パシフィックホテルが
1970年3月に売却される前の
元旦に、なんと、初日の出を見に
行き、ホテルのレストランで
朝、おせち料理とお雑煮を食べた
記憶が、今頃蘇ってまいりました。

<追いつめられて>は、残念ながら
YouTubeにはございません。

お聴きになりたい方は、こちらを。