向こうに行く黒トラの猫に話しかける薄いグリーンの服を着た女の子










皆様、おはようございます!
今日は5月5日、こどもの日であり、立夏でもあります。
柏餅を頬張り、ちまきを齧り、菖蒲湯に入って、健康を願う…
大人であっても、今日は子供に還って元気に過ごしたいものですね。

吉祥寺で生まれた私は、子供の頃、ずっと銭湯に行っておりました。
毎年、5月5日は銭湯でも「菖蒲湯」、しかも、祝日ということで、
特別に、お昼から営業しており、菖蒲の葉がいっぱい大きなバケツに
用意してあって、家にお風呂がある人もその日は銭湯に来て、
その菖蒲の葉を入浴後、持ち帰るという、大らかな時代でありました。

確か、お菓子も貰ったような気がします。

その頃の菖蒲の匂いは、深い緑の芳しさでいっぱいでしたが、
今の菖蒲と言ったら、その頃の菖蒲とは勝負にならないほど(笑)、
香りが感じられないのです。全くしないと言っても良いでしょう。

想い出は香りと共にあると言っても良いほど、匂いは大事です。
その匂いを嗅げば、大抵の記憶が蘇るとも言います。

あの、手が切れそうにシャープな菖蒲の真っ直ぐに伸びた葉を
ふんだんに湯船に放ち、他人の子も自分の子と同じように
元気に真っ直ぐ育てと願ってくれた、当時の大人たちの温かさを、
こどもの日くらい噛みしめたいのに、菖蒲の葉の匂いがしないせいで
想い出まで薄れそうな…そんな気がして、少し寂しい私です。

でも、結構蘇って来ますけどね。「ぼたん湯」と言う名のお風呂屋さんでした。
下町の銭湯よりは広かった気がします。懐かしいなあ…

お風呂上りには、コーヒー牛乳か、パンピーオレンジをゴクゴク飲み、
小さな池のある庭の縁側で、鯉を見ながら涼み、
汗が引いたら着替え、バスグッズの入ったプラスチックの桶を抱えて、
さっぱりとした顔と足取りでぷらぷらと家路に着いたものでした。

ああ…紛れもなく、私は昭和の真っ只中に生まれたんだな~
菖蒲湯の匂いこそ、五月の昭和を代表する匂い、
汚れの無い子供の匂いと希望の匂いのような気がします。

さて、今日は、何年経っても色褪せない「クレヨンしんちゃん」の
泣ける絵たちをご紹介致します。

私も実は「しんちゃん」の大ファンでして、身近に血液型もO型で、
綺麗なお姉さんが好きで、面白くて…そして、何より正義感に熱く、
人情味があり、じっとしていられない性質という、
しんちゃんのモデルのような職人の親方がいるものですから、
アニメの中では1番親近感を覚えるキャラクターなのであります。

20年前にお会いした時は、本当にそっくりでした(笑)
ちなみに、私、声は「しんちゃん」そっくりに真似出来ますよ…


当時、人気が出た半面、PTAなどから、教育に良くない等と
批判を浴びたこともあった「クレヨンしんちゃん」でしたが、
こうして長い間続いて来たのは、物語の底辺、基本に、
しっかりとした「家族愛・人類愛・動物愛」というテーマが、
ブレずに根付いているからなのでしょう。

そして、「5歳児」という設定が、私は素晴らしいと思うのです。
何故なら、1番ピュアで、1番賢い年齢が「5歳児」だからです。
人格の基礎は、この年頃に創られると言っても過言ではないと思います。

そんな主人公に、愛情溢れる父と母と妹の家族…
ふざけているようですが(漫画ですから面白くて当たり前)、
このストーリーの環境は、しんちゃんの人格形成にはモッテコイの内容で、
同じ年代の家族を持つ方々にとっては、「子育て」の手本となるところも
多々あるのではないかと思うのです。

YouTubeに「名言集」もあるので、ご存じない方は、必見です。

どうでしょう?こどもの日の今日、全国を走り回って働いている(笑)
「クレヨンしんちゃん」の魅力に触れて頂くのもいいかな?と、思いまして
とりあえず、歌のワンポイントアドバイスの前に、ご紹介させて頂きました。


  臼井儀人先生追悼曲 <さよならありがとう> 小林幸子

私たちも、いつまでも「こどもの心」を失わない大人でいたいものです。

ただし、大人になり切れず、ダダをこねるような「子供のような大人」ではなく、
「しんちゃん」のように、「5歳児であっても大人」のようなしっかりとした考えと
愛情を持ち、ピュアな人格を備えた人間としての「大人」であることの上に、
「こどもの心」というものを、常に大切に祀っておきたいものですね。

さあ、菖蒲湯に入ってこようかな!想い出の香りが今年はするかしら?