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皆様、今晩は。

今日は「納めの観音」。
浅草寺では毎年17・18日の両日、
歳の市でもある羽子板市が開かれ、
寒い年の瀬を明るく彩る羽子板に、
束の間の安らぎを托す人々で
境内周辺が賑わいを増します。

浅草寺と言えば、凶が出る確率が
全国の神社仏閣の中でも、恐らく
1番高いのではないかと思えるほど、
何度おみくじを引いても、「凶」。

本来、おみくじは2回以上引いては
ならないものですが、凶のまま、
今日を終えるのは(笑)なんとなく
気分が良くないので、吉が出るまで
つい、引き続けてしまう私なのです。

さすがに、凶が6回続いた時には、
興醒めしてしまい(笑)、こりゃあ
もう、家に帰るまで命は無いかも…
と、観念までしてしまいましたね。

浅草観念、納めの観念…なんてね!

でも、7度目に「小吉」が出た時は、
涙が溢れて来ましたよ、嬉しくて。

普段は、なぁんだ…小吉かぁ…と、
大吉が出ないとガッカリする癖に、
小だっていい!「吉」であれば!…
そう心から思い、手を合わせました。

小さいもの、ささやかなものの中に
実は、大きな喜びや幸せが隠れて
いることが多いような気がします。

それは、物に溢れた豊かな時代に
紛失してしまった「感謝の心」や
「私欲を捨てた心」そのものであり、
災難に見舞われた時などに皮肉にも
見つかることがあったりします。

失せ物 その内出て来るでせう。
待ち人 必ず来る。今は待つべし。

七度目の正直、七度目の小吉の
おみくじを握りしめ、羽子板を買い、
浅草観音歳の市を背にしたのは、
数年前の凶…じゃなかった…今日。

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