手からこぼれる光の帯
























実は昨日、団体レッスン後、伊藤楽器教室の倉庫の扉に右手を挟まれまして、
凹んでしまいましたが、間もなく回復。何とか、残る生徒さん5名のピアノ伴奏を
終えることが出来ましたけれど、中指と人差し指がまだ凹んでおり、ちょっと心配…

でも、心配したって痛みが取れる訳でもないし、気を紛らしにやって来ましたよ~
皆様と、お会い出来る『秘密のブログ部屋』へ~~~!

皆様、今晩は。 今日は、私の<バースデー・イヴ>!!…え?誰も聞いてない!?…
聞きたくもない?…そんなこと言わずに、この指の痛みを癒してくださいよ~(泣)  

…と、言っても、決して手放しでは喜べない年齢なんですけどね…

だけど、この歳まで生きさせて頂いて、ありがたいと思いますよ。

昨日も書かさせて頂きましたが、『誕生日』は、「親」や「お世話になった人たち」に、
改めて感謝する日だと思うので、やはり喜ばなくては…と、思います。

少しづつ、1歳お姉さんになる瞬間が近づいてまいりました。
もう、秒読み段階でございます~ ああ…やっぱりトシはとりたくないよう!…


さて、今日7月24日は<河童忌>…そう、文豪・『芥川龍之介』の忌日でもあります。

小学生の頃、「蜘蛛の糸」を読んで、どんな悪人でも、蜘蛛を助けるやさしさを
心に持っているのだということを学んだ反面、結局は自分のことしか考えない
愚かさや浅ましさを宿してる故に、この娑婆世界から抜け出せないのだと、幼心に痛感、
せめて、私は、蜘蛛だけでなく、自分以外の多くの人や生き物たちを助けようと
心に誓ったのでありましたが、大人になるにつれて、蚊は殺す、ハエも殺す、
ナメクジ、ダンゴ虫、根切り虫、毛虫、アブラムシ、ゴキブリ…そして、雑草に至るまで
殺生しながら生きて来てしまいました。もはや、地獄へ落とされるのは間違いありません。

でも、そう言えば、蜘蛛は殺したことがありませんね… トカゲも好きだし、
ヘビも可愛いし、「可愛いヘビー」ハイハイ♪♫…なんて、歌っちゃったりして。
ヤモリもキュートで、家を守ってくれる守護神だし、カエルもユーモラスで親しみやすく、
トンボもすぐ私にはナツイテくれるし、セミもギンギンバタバタとぶつかって来るけど
許せるし、カマキリのあの威風堂々とした身構えには、恐いけど平伏したくなるし…

話が脱線しましたが、たぶん皆様も、子ども心に「蜘蛛を助けておけば、
自分がピンチの時に、蜘蛛が恩返しをしに来てくれるのではないか」等と思い、
特に、蜘蛛は殺したりしなかったのではありませんか?

そして、蜘蛛が助けに来てくれたら、教訓として、自分だけが助かろうとせず、
先に、同じ境遇の人たちを助けようと思ったことでしょう。

そうすれば、蜘蛛の糸は切れなかったんだ!と、誰もが思ったはずです。

子どものピュアな心の空に、いつまでもキラキラと輝きながら垂れていた、
あの金色の蜘蛛の糸は、汚れた人間界で蠢く大人になった私たちを、
あざ笑うかのようでもあり、救いの命綱のようでもあり、生き方を問うように
未だに美しく、そして寂しく、頭上の風にゆらゆらと揺れ続けています。

そして、その上の空には、微笑と憂いを交互に含んだお釈迦様の顔が、
蓮の葉の間から、私たちを覗き込むようにして、そこにあるのと同じく、
35歳でこの世を去った『芥川龍之介』、その人そのものの顔が、不思議と、
実際に「蜘蛛の糸」が天井から垂れて来る度、思い出されてくるのです。

子どもの心をもストレートに掴み、数々の名作を残した『芥川龍之介』。

たぶん、自分を犠牲にして、多くの人を助けたとしても、そこに
「善い事をすれば、極楽や天国へ行ける」と、いう打算がある内は、
細いながらも美しく強そうな『蜘蛛の糸』を、切れやすい状態であるように、
彼は描き、話を紡いでゆくのではないかという気がします。

あ、25日…あ、メール!<おめでとうコール>だ!ありがとう!

無事、〇〇才を迎えることが出来ました~\(^o^)/ (怪我は付き物だけど)

早々と、バースデーカードを贈ってくださった皆様も、本当にありがとう!

珍しく、独りで迎えた「リアルタイム・バースデー」ですが、
こうして、皆様とブログで交流させて頂いてるお陰で、寂しくありませんよ。

35歳になるまでに、あれだけの名作を生み出した『芥川龍之介』の才能と、
足元にも及ばない凡人のささやかな命の存続に、カンパ~イ!

<幸せにすがることよりも、地獄に落ちてもいいというような度胸のもとに、
真の善行を積んで行きたい>と、誕生日に思う、ミナキーなのでした!

※ ちなみに、『芥川龍之介』の作品はどれも好きですが、私は
<おぎん>が、特に好きです。

簡単に言うと、キリシタンの「おぎん」が、どんな拷問にも笑って耐えてゆく姿を
描いている内容なのですが、その信仰心の篤さに感心しながら読み進めてゆくと、
火あぶりで処刑される最後の最後になって、地獄にいるかもしれない両親を思い、
自分だけ信仰を貫いて、天国へは行けないと、助命を嘆願する「おぎん」の心情に、
『芥川龍之介風・どんでん返し』の真骨頂が、その人間観察として見られ、
読み終わると同時に、海外でも人気の高さがうかがえるストーリー性に加え、
文体の高貴さと宗教観の崇高さまでが感じられ、深い溜息に包まれる作品なのです。