いらすとや 介護施設















皆様、こんにちは。

昨日は、私が尊敬する『まほうの家』の
経営者・横田治絵さんと、その片腕となり、
事務的な仕事を任されている吉澤さんと
いう、DEENの池森秀一さんに似ている
イケメンさんを訪ね、予てよりお約束の
会報に載せて頂く寄せ書きの拙い原稿を
お渡しし、しばし、歓談してまいりました。

吉澤さんのお母様も『まほうの家』の
デイサービスを受けられておりまして、
ちょうど横田さんと吉澤さんに素敵な白い
カーディガンを着せてもらっている最中で、
とてもお綺麗になられたところでした。

薬のせいで眠たいのに、吉澤さんが私に
気遣って、お母様に「水木翔子さんだよ」
「はい、目を開けて!」と、話かける度に、
「はい!」と、健気に返事をされるものの、
どうしても瞼が落ちて来てしまうお母様…

そのお姿を見ておりましたら、可哀そうで
ならず、根本的に薬の問題を改善しない
ことにはどうしようもないのでは?などと、
横田さんたちと、介護の在り方をあれこれ
考えながら、入居者の方々の気持ちを
一番に大切にする理想的なケアハウス
『まほうの家』を後にして来たのでした。

その際、私が祖母との介護生活の中で、
奇跡の退院が出来、温泉にまで行くことが
可能となったあの感動をお伝えした瞬間、
半分眠っていらしたかのような吉澤さんの
お母様がパッと目を見開いて「温泉!」
「温泉…行きたい…」と、か細い声では
ありましたが、強い意志が感じられる声で、
思わず、お母様の手を握り締めました。

「温泉に行こうね!だから、頑張ろうね!」

薬を減らしたり、変えたりということは、
勇気がいるし、難しいことかもしれません。

でも、明らかに薬の副作用が感じられる
場合などには対策をとらなければ、後で
取り返しのつかないことにもなる恐れが…。

祖母の場合も、無駄な検査や治療は一切
行わないという約束のお陰で、死ぬ直前まで
元気に口から食べ物を摂り、美味しいねと
言って、いつも通りに感謝の言葉を口にして
安らかな笑顔で息を引き取ったのですから、
思い残すことはなかったと言えるでしょう。

ただ、もう一度福島の温泉に連れて行って
あげたかった…そんな思いがいつも心に
ある私に、祖母が吉澤さんのお母様の口を
借りて、その思いを伝えに来たのかも?…

そんなふうに思ったら余計、吉澤さんの
お母様の願いを叶えてさしあげたい!と、
思い、切なくて涙がこぼれてまいりました。

温泉に行くことを目標に頑張ってくれると
いいなぁ… 介護する側も、勿論、本人も。

どんなことでもいいから、私たちは常に
生きる為の目標を持つことが大事です。

目標があるから生きる力が湧いてくる…
吉澤さん、お母様、『温泉に行こう』が
合言葉です。一緒に頑張りましょうね!

いらすとや 車いすに乗ったお婆さん